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2013/10/19 (Sat) 推しメン談義

なんでこんなの書いたんだろう・・・。
自分でもわけが分かりませんが、ふと思いついたので書いてしまいました。
書いてみたわりに特にA●Bさんに詳しいわけではありません。
なので、見当違いのことを書いていてもそっとお見逃しくださいませ。
ミハの推しメンは永遠にお姫様ただ一人ですよねというだけのお話です。

姫にだけ執着するミハ萌え!
そしてそれに気付かない姫萌え!
これ、基本にして究極の私の萌えツボです。





「やっぱりさっしーだろさっしー、今一番勢いあるじゃねえか」
「何言ってんだよ、次代のエースはぱるるだっての」
「いややっぱ正統派のゆきりんこそ至高だろ」
「それを言うなら俺のまゆゆだって負けてねえぞ」
「お前ら、こじはるのセンターっぷり見てねえのかよ?あの存在感、唯一無二だろ」
「やっぱれなじゅりこそ最高じゃね?」
「つーか結局ゆうこだろ。お前ら皆ゆうこ好きだろ?」
「いやそれなら、そいつら全員まとめてるたかみなが一番って結論じゃねえの」
「でも俺はそれでもあっちゃんが・・・!」


全く、何の話をしているのだかこれっぽっちも分からない。
アルトが束の間のうたた寝から目覚めた時、美星学園航宙科のとある教室、その片隅では、男子生徒たちがひとかたまりとなり、全く意味不明の会話で盛り上がっていた。

「おはようございます、先輩。今、皆で某アイドルグループの話題で盛り上がってるんですよ」
「・・・アイドル・・・グループ?」
「あは、やっぱり興味なさそうですね。僕もそんなに詳しい方じゃないんで、輪に入れないんですよ」

おかげでサムソンの整備がはかどります、と楽しそうに微笑むのは、後輩のルカ・アンジェローニ。
学園で、いやフロンティアで知らぬ者のないと言ってもいい生まれと育ち、そして異色の経歴でもってどうしても同級生たちから浮きがちなアルトと親しいこの後輩も、アルトとは別の意味でなかなかの癖者だ。
その愛らしい容姿から『キューピッド君』などと呼ばれ親しまれている一方で、密かに『美星のマッド・サイエンティスト』の異名も誇る。
そして今もその片鱗を見せ付けるかのような慈愛の微笑みを、愛用のEXギア、通称『サムソン』に向けて整備の真っ最中だ。
ルカの器用に動く指先を眺めながら、アルトはわずかに起こしていた上体を再び机に突っ伏した。
『眠り姫』の異名は伊達でなく、昼下がりの眠気はそう簡単に去りはしない。
カチカチ、とルカの指先がたてるかすかな音と、同級生たちがはしゃぐ意味不明な会話のどちらもが、アルトの耳には穏やかな子守唄のようだ。
徐々に迫ってくる睡魔に抗わず、アルトはすぐに目蓋を閉じた。
そうすれば、少しの間もないうちに眠ってしまうものだと思っていたのだが。


「・・・ああ、そうだな。俺は特別誰推しってのはないけど」


ふと耳に入った、甘く響きのよいその声音。
それは聞き間違えようもない、現在のところアルトが最もライバルだと見なしている男のものだ。

(あの野郎、人の寝入り端を邪魔しやがって)

どうやら、男子生徒たちのアイドル話にミハエルが参加し始めたらしい。
ミーハーな奴だと呆れるアルトは、それを無視して眠ってしまおうと気を取り直して耳を塞ごうとした。
だが、むやみやたらとよく通る声というのはあるもので。

「さっしーもいいキャラしてるよな。いい意味でず太いっていうか、逆境をプラスにしちまったし」
「ぱるるのポテンシャルも相当だと思うぜ。思わず目が行く力があるよな」
「ゆきりん、まゆゆは文句なしだろ。アイドルへの職業意識を感じる」
「スタイルならこじはるがダントツだよな。異論は認めるが」
「れなじゅりは不思議な魅力があるよな。透明感っつうか」
「ゆうこの安定感も見事だよな。最近色っぽくなってきたし」
「たかみなのリーダー感は言うまでもないよな。やっぱり存在感あるぜ」
「ま、なんだかんだ言って元祖センターってのは強いよなあ。特別感が別格だ」

べらべらと、よくも一人で喋るものだ。
話している内容はやはりアルトには意味不明だが、それがアイドルグループの各人の特徴を言い当てているのだろうことくらいはアルトにだって察しがつく。
しかもそれが特別な誰か一人を指しているのでなく、幅広い複数人を好み肯定しているところがアルトを大いに呆れさせた。
あの男の色好みはとっくに承知していると思ってはいたが、こんなところでさえそうなのか。
えり好みをしない、悪く言えば誰彼かまわずというミハエルの軽薄ぶりに、アルトは思わず小さくぼやいた。

「・・・呆れるな。どこまで軽いんだ、あの眼鏡」
「あれ、アルト先輩、まだ起きてたんですか?」

きょとんと瞬き、ルカは大きな目をますます大きく見開いた。
こちらは全く雑談など聞いていなかったのだろう、ルカはきょろきょろとアルトと男子生徒たちの集団とに目を走らせて、ようやく納得したかのように頷いた。
ちなみにミハエルはそんなルカとアルトの様子に気付かないようで、朗らかに男子生徒たちの集団に溶け込んでいる。
天性の如才のなさが成せる技か、絶大な女子生徒の支持を得るミハエルは、男子生徒からもそれなりに好まれ親しまれているのだ。

「ああ、ミシェル先輩のことですか?そうですね、あの人は本当に博愛主義っていうか来る者拒まずというか」
「・・・節操がないだけだろう。女なら誰でもいいんじゃないのか、犬でも、猫でも」
「あはは、さあ、どうでしょう。ミシェル先輩が特別動物好きとは聞いたことがありませんけど」

ミハエルの実際の所業をそれなりに知ってしまっている身としては、ルカはアルトの言うことを否定することは出来なかった。
なにしろルカは唯一この学園で、ミハエルの真実の姿を知っているのだ。
SMSで見せるミハエルの顔、そしてそこに至るまでの彼の人生を知ってしまっている身としては、ルカはミハエルの軽薄さを強く批判することが出来なかった。
薄く浅い付き合いを好む彼の心の奥底に、臆病で繊細な素顔が見え隠れしている気がするからだ。
もちろん天才少年ルカ・アンジェローニは、そんなことは誰にも言うつもりはないのだが。

(でも、もしかしたら)

ふと思う。
ルカが出会った時には、ミハエルはすでに他人に対して一線を引く少年だった。
その一線はひどく分かりにくくて、おいそれとは気付けないほどものだ。
きっとそれは、幼い彼をひどく傷つけたという過去がそうさせているのだろう。
自分が傷つかないように。
他人を傷つけないように。
彼のそれはほとんど身に付いた習い性であり、自己防衛であり、気遣いでもあるのだ。
しかし、そんな彼が唯一他の誰とも違う反応を見せる相手がいる。
それは他ならぬ、今ルカの目の前で不機嫌そうな顔を隠そうともしない、そんな顔でもこの場の誰より麗しい『お姫様』を相手にした時であって。

(もしかして、もしかしたら)

他の誰にも見せない執着。
時に露骨なほどのそれに、ルカは驚くことがしょっちゅうだ。
学園でもSMSでも行動を共にするルカは、ミハエルと親しい自信があった。
彼の幼馴染であるクラン・クランや、子供時代からのお目付け役でもあるオズマ小隊長の次くらいには、ミハエルのことを分かっているつもりだ。
そして素の17歳、男子高校生としてのミハエルが学内で見せる素顔に関してだけは、ルカはその2人に先んじている自信すらあるもので。

「万事軽薄な博愛主義者だからこそ、実は人一倍独占欲があるのかもしれませんね。特別な、ただ一人に対してだけは」

意味深に呟いたその言葉に、眠たげなアルトは不思議そうな顔だ。
もしかすると、ルカの言葉の半分も耳に入っていないのかもしれない。
わずかにルカを見上げたアルトだったが、やがて諦めたように目蓋を閉じた。
意思を感じさせる琥珀の瞳が隠されると、アルトはまるで精巧に作られた端整な人形のようだ。
今度こそ静かに眠り始めたらしいアルトを見るとはなしに眺めていると、ルカはたちまちに背中に鋭い視線を感じた。
振り返るまでもなく、それは凶器ともいえる視線の持ち主、SMS一、いや、フロンティア随一のスナイパーの視線であって。

「・・・取りやしませんよ。怖いんだから、本気になった『博愛主義者』は」

全く、こうまで誰か一人に固執している人間のどこが博愛主義者なものか。
何十人といる美少女アイドルたちの誰より今ここで眠るただ一人の眠り姫にこそ執着しているらしい敬愛すべき先輩に向かい、出来た後輩は呆れ顔で肩をすくめてみせるのだった。

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